【社会人最優秀防御率賞】
大竹飛鳥(関東学院大→NTT東日本)
防御率0.44
12試合  40回2/3  失点7  自責点2


今年はもう困ったら大竹。
大竹なら絶対に大丈夫。
そんな雰囲気さえ漂っていた。
173センチと小柄ながら先発・中継ぎ・抑えと安定感抜群の働きだった。


そして、今年は10年連続の都市対抗出場の表彰も受けた。
かつてはドラフト候補にもなり、力一杯に腕を振り、全部全力で投げていた。
ベテランとなった今は、いい感じで力を抜き変化球のコントロールも抜群。
ストレートの球速も140前半がコンスタントに出るようになり、衰えるどころか進化している。


敵チームから研究されていても、毎年進化を続け捕手上田との呼吸もぴったりであることから、まだまだ活躍が期待される。


このバッテリーは、
「この場面では餌を巻いて打たれてもいい、この場面では高い確率で抑えられる」
など一球一球に「根拠」を感じる。


選手の後も間違いなく上田とともにマネジメント側に回るに違いない。
おそらく上田は監督・GM的な立場、大竹は投手コーチとなるであろう。


何より一番大竹飛鳥の凄いところは、「怪我をしない」ところ。
体が強いというのは野球選手に一番大切な要素である。
10年間1個の大会も穴を空けたことがない。


そして、ずっと1番手投手ではないところも珍しい。
かつては大黒柱黒田がいて、小石(埼玉西武)、横山(広島カープ)、渡邊(千葉ロッテ)、掘(ドラフト候補)と毎年2番手以降でNTT東日本投手陣を支えてきた。
監督やマネジメント側から見たら、これほど評価の高い人間はいないだろう。


来年も良い投球を期待したいし、是非日本一になってほしいと思う。